仙人掌茶を調べていたら、
玉泉が西湖三大名泉のひとつであることから次の詩があった。
西湖の景色を誉むるに西施と比べている。
先日書いた「
西施」であげた芭蕉の句は、西施を雨に濡れ、うつむくような合歓に例えていたが、蘇軾の詩では華やかな姿も、けむるような可憐な姿のどちらも好しとしている。
飮湖上初晴後雨 湖上に飲み、初め晴れ後に雨
蘇軾
水光瀲灔晴方好 水光瀲灔
レンエン(水の溢れるさま)として晴れて方
マサに好
ヨき
山色空濛雨亦奇 山色空濛
クウモウ(ぼんやりしていること)として雨もまた奇なり
若把西湖此西子 もし西湖を西子(西施)に比ぶれば
淡粧濃抹総相宜 淡粧濃抹
タンショウノウマツ(薄化粧と厚化粧)すべて相い宜し
「中国名茶紀行」布目潮渢著(新潮社)
実際の西施はどんな女性だったのだろう。
中国史に全く疎い私だが、断然興味が出てきた。
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