(つゞき 「
續々 御高祖頭巾」)
「御高祖頭巾」と「被き」を見せていただいた。
Yさん(70歳)のお話では、お祖母さまは
現新潟市住
明治19年(1886)生まれ昭和23年没(60歳)
昭和になっても丸髷・お歯黒、戦後は髪結いの不足から束髪にする
「御高祖頭巾」は防寒用、「被き」は葬儀などの折に被いていたのを覚えているが、
これは祝儀用かも知れない


御高祖頭巾は青紫の縮緬で一重、頭に接する部分のみ紅の裏地がつき、紋が入る(裏からの画像では、その右下)。
画像は
ぎっくり腰で和服が着られなかったから雰囲気今ひとつ、また「續々 御高祖頭巾」で書いたように日本髪でないと尼僧のようね。

被きは羽二重の単衣、袖に振りはなく、いわゆる留袖、友禅の図柄は松浦に帆掛船。
明治の風俗と勝手に思い込んでいたが、地方では昭和になっても古い風習が息づいていたのである。
御高祖頭巾の女人が雪のちらつく街を行く姿、花嫁行列に被きをして歩く女たち、が歴史でなく近い時代にあったことにわくわくする。
その他、やはり防寒用のボイル(生地の名称からの呼称らしい)や角巻
カクマキ、雪国ならではの下駄の話なども興味深い話であった。(了)

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