「
續々 御高祖頭巾」にあるように、Oさんが「被き・被衣(かづき)」の図入り説明書きを送ってくださった。
「くりこし」が後身頃ではなく前身頃にある独特な仕立てで、頭から被き両手で持つ(19.8.7実見し訂正)。
驚いたのは、おそらく明治と思われる方が当時「被き」をしていたこと。
さて、これを「衣被(きぬかづき)」とも云う。
貴婦人の外出時の服装。単衣の小袖を頭から被り、顔を隠すようにしたこと。
また、その衣。 (「古語辞典」旺文社)
話は変わるが、TVドラマ「チャングムの誓い」で宮廷女官が外出する時には、やはり上着風の衣装を頭から被っていて、日本の衣被のようだと思っていた。
今回、ネット検索してみたところ、「チァンオッ」と云うらしく、以下のように説明されている。
朝鮮時代(1392-1910)後期、良家の女性たちが外出する時、顔と体を隠すために
頭からかぶった服で、下流階級でかぶったスゲチマ と同様の用途に使われた。
チァンオッで顔を隠す姿はとても神秘的で優雅な雰囲気を醸し出す。
袖の部分もデザインされているが、トゥルマギと違い腕を通すことはない。
(
韓国の伝統衣装)
両者は、上流階級の女性が顔を隠すため頭から被る外出姿で、袖があるが腕は通さず襟の辺りを両手で持つ、というように全く共通する。
他の国でも、同様な被りものがあれば、お教え願いたい。
そして、特記したいのはどちらも艶(えん)なる風情であること。
参照 「
又續 御高祖頭巾」(衣被の画像)
「
虫の垂れ衣」
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