(つゞき 「
御高祖頭巾」「
續 御高祖頭巾」)
「御高祖頭巾」「續 御高祖頭巾」をお読みくださった茶友Oさんが、昨日図入り説明書きを送ってくださった(Oさん、ありがとう)。
現在70歳の方の御祖母さま所用の御高祖頭巾と被き
カヅキを実際にご覧になったそうだ。
その方が1850年から1900年までに生まれていると想定すると、頭巾を着用したのは明治(1868~1912)の頃であろう。
さて、一口に御高祖頭巾と云っても、多少の大きさ・形の違いはあろうから、これは一例として紹介する。
大きさは大よそ180センチ×80センチ、一番興味深いのは耳に引っ掛けるため、2つの輪状の紐が付くことだ。
着用図は目だけを出す被り方でなく顔全体を出し、肩にかかる裾はコートに入れるとある。
つまり、これは時代劇でみるような和服の上から上半身を覆うものでなく、また頭巾に紐が付いていて首で結ぶタイプでもない。

また、鬢
ビンがあると格好が良いとあるが、確かに日本髪でないと御高祖頭巾姿は美しくないだろう。
明治は束髪が取り入れられなくもないが、一般的にはまだ日本髪の時代である。
画像のように鬢(両サイドの張りを出した部分)と髷
マゲを包むことになり、それがなければまるで尼(袈裟頭巾)だもの。
(つゞく 「
又續 御高祖頭巾」)
追記 「
被き」についても興味を持ったので、後日記事にする。

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