茶人は生涯で何枚くらいの「
使い帛紗」を消費するのだろう。
茶事・茶会では「さら」の帛紗を用意するが、稽古では繰り返し用いて、汚れが気になるようになったら「さら」に取り替える。
初心者の「茶の湯」生徒から、帛紗は洗えるのかと聞かれると以下のように答えている。
・ドライクリーニングは、他のものと一緒に洗濯されるので止めよう
・今はシルク専用の良い洗剤もあるので洗っても構わないが、生地に張りが無くなるし、
アイロンでペッチャンコになる
・だから、新品を購入した方が無難
週1回の稽古なら1年に1枚くらいと思うが、20年程前に私が週6日稽古していた時は年間4~5枚使った。
皆さんは、それをどうしているのだろう、ほかしてしまっているのだろうか。
私の場合は、捨てたものもあるが、捨てずにいた15枚ほどを先日ダンボールに見つけた。
塩瀬のしっかりした生地なので、ほかすに忍びないと思い、とりあえず取ってあったもの。
だから片付かないのね。

何かに使えないかしらと、蝋纈更紗で待合の敷物を縫い、その裏地に用いることにした。
帛紗は20枚ほど必要なので未だ完成には至っていないが、そのうちに敷物としてお目に掛けたい。
ちなみに、この更紗も再利用で、古美術商の誂えた更紗のカレンダー4枚分を縫い合せた。
(つゞく 「
帛紗の再利用②」)
(参照 「
綿入袢纏①」「
手提げ袋①」「
麻のシーツ①」「
布草鞋」)
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