去年10月より始めた弓は様々に考えさせられ、得ること多い。
中でも、これまで学んできた茶や香と同様の場面にしばしば行き当たり、再認識できるのが有意義である。
まずは、公共の弓道教室終了後に何処で引くか迷った中で見えたこと。
見学しただけでは分らないと思いながら、数箇所の稽古を見学した。
①弓を始めるきっかけとなった「弓は立禅」を掲げる道場、段位審査を受けられない
②全日本弓道連盟に所属する2~3の会
当初は①への入会を希求しながら、事情もあって2~3ヶ月迷っていたが、ある考えに気付いて②への入会をすんなりと決めた。
その考えとは、多少の経験を持つ裏千家茶道の「道・学・実」の教えと照らし合わせたことで、「道」とは宗教や哲学など、「学」とは知識や教養、「実」とは点前を指す。
茶の湯では、これら総てを修業しなければならないのだが、最も需要な「道」の会得は容易いことではないため、「学」「実」を学びながら「道」を指標に掲げるのが適当である。
言い換えるならば「形を学ぶ中で心を作る」ということで、「心」がなければ「形」は無意味ではあるが、「形」を蔑ろにして「心」は存在しない。
弓にもこれが当てはまる、「形」を身につけた上で「心」を鍛えても遅くはない、と納得したのである。
さて、「道・学・実」と同義ではないが、弓の最終目標「真・善・美」という語を紹介する。
「
弓道教本」や
全日本弓道連盟HPに詳しいので参照されたい。
真-真実の探求
善-倫理性の追求
美-荘厳美の表現
追記1 「道・学・実」「真・善・美」「心・技・体」など、いづれも三位一体を教える語である。
なお、小笠原礼法の本を読むと、「真・善・美・聖」という語もあるようだ。
追記2 どうも茶道・香道・弓道など「道」を付ける言い方を好まない。
表題「どの道も同じ」の「道」は「分野」くらいのニュアンスで用いたのであって、茶道の「道」とは若干異なる(…上手く説明できない)。
予告 どの道も同じ その2、その3、その4
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