過日、鎌倉武道館の弓道場上段に掲げられた志野流香人坂寄せつ(号紫香)先生の書(額装)を拝見した。
その漢字の書の麗しいこと。
先生は小笠原家に住まいして礼法の修行をなさったそうで、小笠原家は弓の御家でもあるので、その所以であろうか。
お名前やエピソードは折々にお聞きする事があるので、お会いしたこともないのに何んとも懐かしく嬉しい。
先生のことは、
原口喜美子氏同様、志野流会報誌「松隠」の「現代香人録」に紹介されているので、改めて読み返した。
礼法・香道・薙刀・茶道・書など諸道を極めたうち、香は西山宗居氏と長ゆき先生に師事し、香道師範としての大きな功績を残された、とある。
さて、西山氏は長先生・坂寄先生など多くの志野流香人を指導した一方、裏千家茶道でもご高名を聞き及ぶ方である。
仄聞したところでは、護国寺付近で裏千家茶道の稽古場を持たれ、物資の乏しい時代も真摯に門弟を指導したと云う。
西山氏の事をもっと知りたいと思い、資料を探しているのだが見つからない。
ご存知の方がおられたら、お教えいただきたい。
追記 一般的に、歴史上の人物や面識のない著名人には敬称を付けず、それが憚られる方には「氏」、知人もしくは面識がなくとも身近に感じると「さん」などとつけるのではないだろうか。
文章中、敬称の使い方に統一性がないのは、私にとっての存在の遠近に因る。
参照 「
一流一宋師」上記坂寄先生の書の読み下し文(2007年7月11日)
「
西山宗居女史」(2007年7月27日)
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