(つゞき 「
京都旅行1」「
京都旅行5」)
京都国立博物館特別展の最終日に行った。
京都御所障壁画 -御常御殿 御学問所-
御所の襖絵約200面を初めて公開する展覧会。
解説曰く、現在の御殿は安政2年の造営、その障壁画は19世紀の京都画壇の全容を語る。
以下、印象雑記。
・宮廷を彩る雅びに感心はするが、時代は下がるし、かと云って、明治以降の日本画変革の気概に満ちたものではない。
・御用絵師の制作も勿論あるが、町絵師が多い。
・「和歌ノ意」「朗詠ノ意」には、歌意に副う絵が描かれている。
香道の組香に、それ(今展覧会以前の御殿のものだが)を下敷きにしていると思われるものがあるので、興味深く観た。
・御寝の間「竹ニ虎図」、寝所に主人を守護する虎は定型、と知人が教えてくれた。
京博の前に妙法院を拝観した折、襖絵の画題は間の格により、獣→花鳥→人→神とも云うべき自然、と説明があった。
確かに入り口から奥の法親王の間まで、例えば馬、金壁の花鳥画、中国の賢人、水墨の山水、と云う具合である。
それは門跡とは云え寺院だからか、宮中とは違うのだろうか、百獣の王「虎」は獣ではないのか。
・御常御殿上段の間「桐竹鳳凰図」(画像)、「虎」同様、天子の象徴「鳳凰」は鳥とは考えないのか。
(つゞく 「
京都旅行7」)
人気Ranking ←click! (クリックいただくと、ランクアップ) ありがとう。