(つゞき 「
その1」)
五島美術館「鎌倉円覚寺の名宝」の図録を読んでいたら、すぐに見たいという欲求が高まり、1日措いて、また行った。
それにしても、前期に行かなかったことが悔やまれる。
茶道具に「掛絡(くゎら)香合」と云われるものがある。
掛絡(袈裟の紐の合わせ目の輪)の形をしたもの。
黒塗・蒔絵などがあり、仙叟好みは黒塗の蓋の表に
桔梗の蒔絵、蓋裏と底に藤棚の蒔絵がある。
(「原色茶道大辞典」淡交社)
私も、そのように認識していたのだが、本来は違うようだ。
袈裟の紐を胸元で結ぶものは「環
カン」と、五条袈裟を簡略化した、首から提げる小袈裟を「絡子
ラクス」または「掛絡
カラ」と、解説にある。
宗派により名称に違いがあるのか、識者に教えを請う。
補足 「その1」は図録を読まずに書いたので、読んだ今、補足する。
◇「保存状態が良好」と書いたが、近年補修が行われたとあり、そうであっても重く伝来してきたことに変わりはない。
◇「響銅鋺」を茶方で云う天目の形状から説明したが、図録では青磁碗から解説していて、確かに、その方が分り易い。
追記 古くは「くゎ」と表記、また発音したはずなのに、総てが「か」とされるのは残念。
「環」も正しくは「くゎん」である。
参考 いくつかの美術館で、会員は1年間無料で入館できる、というシステムをとっている。
本日、再訪したのも、五島美術館の「友の会」に入っているため、入館料を気にせずに行かれるからだ。
私は、五島美術館と東京国立博物館の二館にしか入っていないが、かつては4~5ヶ所の会員になっていたこともある。
大概が、年間3~4回も行けば元が取れるので、お勧めする。(了)
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