11月3日、東京国立博物館平成館に行った。
仏像-一木にこめられた祈り
副題を認識せずにいて、行ってみて初めて、鋳造仏はなく、木造だけであることを知ったと云うお粗末な次第。
しかし、仏像に興味があっても委しくはなく、初めて知り得ること多く、有意義であった。
インド、中国、日本と各地に生育する木材で造られ、それを起因とする大きさの違いなども、納得した。
また、日本では古来よりの自然崇拝、木への信仰から造られてもいるというのが、温かくも神秘的である。
今回、特に印象深かったのは、鉈彫の仏と「宝志和尚立像」で、無知で恥ずかしいが、鑿目を残した仏という存在自体を知らなかったし、「宇治拾遺集」に書かれているという宝志和尚の逸話も知らなかった。
私には、鉈彫の仏の存在、宝志和尚の容貌、いずれとも衝撃的であった。
他には、円空と木喰が多数展覧されていて、楽しく拝見できる。
同行した知人は円空を、私は木喰の方を好むと話していたが、皆様は如何であろうか。
さて、その日は未だ、寺外初公開という「国宝十一面観音菩薩」は展覧されていなかった。
向源寺にお参りしたことなく、いまだ拝顔の機会がないので、後半も足を運ぶつもりである。
追記 先日、NHK「新日曜美術館」でこの展覧会を紹介していたようだが、都合で見ることができなかった。
庵主知人で、録画をしている方がおられたら、拝借をお願いする。
(つゞく 「
2」)
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