過日、三井記念美術館に行った。
開館一周年記念特別展 赤と黒の芸術 楽茶碗
歴代の作品が揃う評判通りの見ごたえ、なんといっても長次郎が圧巻。
昭和63年、楽美術館で開催された、長次郎400年忌記念「長次郎」が思い出された。
私自身は20代前半で、今から思えば、やわらかい感性を持ち、初めて見る長次郎の名碗の数々に衝撃を受けた。
10代後半で茶を始め、茶道具の好みは年代により多少変遷がある。
しかし、長次郎に関しては、昭和63年に心揺り動かされた茶碗は、今回再会しても、やはり惹かれたし、そうでもないものはそれなりであった。
しかし、20代と40代、感動の振幅が小さくなっているのが、ショックである。
年を重ねても、同じ感性で物事を感じとることができる人もいて、羨ましい。
それは、持って生まれたものなのか、努力なのか。
追 三井記念美術館に行ってより、昭和63年「長次郎」で展観された「道成寺」が今一度見たいと引っ掛かって、仕方がない。

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