過日、百貨店の招待券で横浜高島屋ギャラリーに行った。
宮廷女官 チャングムの誓い展
地上波での放送は、そろそろクライマックスを迎えている。
私は、前半をほとんど見ておらず、途中からなのだが、今は欠かさないよう(夜更かしが苦手)見ている。
物語の展開も面白いが、なんといっても、建築、家具、食器、衣装、習慣、儀礼など風俗が興味深い。
日本の時代劇でも、私にとって風俗は欠かせない見所で、15、6歳からTVの時代劇を、20代は映画で溝口健二、山中貞雄、成瀬巳喜男、黒澤明などを好んで見ていた。
さて、TV時代劇では、時代考証のあやしいものにしばしば出会うが、それはそれで、予算や効果など撮影の都合だろうと、気にはならない。
むしろ、そのままに、例えば既婚女性が青眉・お歯黒で登場したら、現代人は違和感を持つかもしれない。
一方、忠実な考証には、例えば映画「蜘蛛の巣城」(であったか?20年ほど前のことで記憶が曖昧)の眉を落とした立膝の女には、やはりこうであるべきだとの上質さを感じた。
日本人だから、日本の風俗は、ある程度理解していて、間違いも容認できる。
しかし、朝鮮半島の風俗を知らない私は、どれが本当で、どれが虚構か分らない、どのくらい正確なのだろう、と放映を見ながら常々思っていた。
例えば、今回の展覧会で初めて知ったことに、成人男性は髭を剃らない、がある。
ドラマで、中宗王が若い頃は髭なしで、後になって髭を生やしているのは、若さを演出するためらしい。
また、衣装などは、当時の遺物は消失し、近代の衣装を参考にしているということである。
このような「つくりもの」を明らかにしたいと調べ始めたら、韓国人でも困難な課題なだけに、のめりこみそう。
興味に眼をつむった方が安全?

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