今月、緑水庵の稽古では透木釜を掛けている。
透木釜は、陽気が温かくなり、炉中の灰が増える4月頃に使うと相応しいと云われる。
火を遠ざけると云うのには合点がゆくのだけれど、炉中が浅くなるとは後講釈か。
そもそも、灰が増え炉中が浅くなる為と、いつ頃より云われ始めたかを考えねばなるまい。
炭手前の成立以後と考えても、時代により、流儀により炭手前で蒔く灰の量は異なるので、一概には云えない。
現在の裏千家では、茶事の度毎に湿灰で覆うし、稽古であっても炭手前の都度に灰を蒔くので、日々、炉中の灰は取り除いている。
炉別れにきて、灰を減らす作業をやめるとは思えないし、
釣釜や
透木釜の時は
五徳という目安がなくなるので、常より灰量を慎重に整える。
以上のことから、首肯しがたいこの理由、どなたかご教示いただきたい。
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