
(つゞき 「
その1」)
裏千家茶道の奥の点前で行う所作故、詳細な記述は憚られるが、他
に「
もみ手」又は「
草清(
ソウセイ」(流儀により「
空手水」)などと称する両
手を清める所作もある。
これは、「
柴手水」を起源(「南方録 滅後」参照)とし、修験道のものと
聞いていたが、神道でも行うようである。
また、志野流香道の「
手を清める」と云う所作は、裏千家の揉み手ともよく似ている。
他にも、片手のみの清めに、親指の腹で小指の腹、薬指、中指、人差指まで順々に触っていく所作がある(指パチッンの手つきから想像していただきたい)。
他の芸道、流儀それぞれに、当然手を清める所作はあるだろうが、浅学で知らない。
昨日書いた、人差指と中指を重ねる、輪の絡めとそれを外す、それらの指の手つきも、もしかしたら修験道を起源にするか、密教の印相ではないか、と
推量する。
その道の方に教えていただきたく思う。
追記 茶の湯の場で揉み手という言葉を用いることに、商人の媚びへつらった感じがすると嫌悪を示す向きもある。
しかし、商人の揉み手も、依頼や謝罪する相手に対し、自己の浄化を目的にしているとしたら、納得するし面白い。
仮想ばかりで、申し訳ない。
追記 子供に対し幼児語を用いないよう心がけているが、それぞれの指をお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、赤ちゃん指と云う呼称は好き。
京都では、中指はタカタカ指(これは幼児語?)、薬指は紅さし指(薬も紅も同じ指を使う)とも云う。

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