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2006年 01月 19日
はなびら餅について知人とメールのやり取りをして、私としても考えさせられることがあったので、かいつまんで紹介する。
本来、御菱葩オンヒシハナビラという、裏千家11代玄々斎が宮中への献茶を記念し、川端道喜で好んだ菓子がある。 宮中の御定式の御鏡餅に由来する菓子なのだが、長くなるので書かない。 現在、各菓子舗がそれを模して様々なはなびら餅を作っている。 ![]() はなびら餅の中の赤い部分は原義を考えたら菱型なのに、面倒なので作りたがらないし、まだ丸い餅ならいい方で、味噌餡を赤く染めて、手間を省いているところもある。 赤い色が透け、外見は同じように見えるので、原義を知らなかったり、こだわらなければ十分なのかもしれないが。 私 :もちろん原型を知らないで、似たものを作っていると思われる菓子屋が東京や地方には多いが、京都のきちんとした菓子屋はご遠慮から形を変えている。 知人 : 確かに遠慮する精神は大切だが、その根本の意味を表すものを変えてしまうのはどうだろうか。 一目でまったく違うと分かるものにするならともかく、外から見ただけでは分からない程度に代えるだけでは、単なる手抜きなのではと思う。 そもそも、その菓子の由来や意味を知らない菓子屋が多いことが問題だ。 独創性を尊重する精神は大切に思うが、そのことと、はなびら餅の意味の形は、ちょっと違うように感じる。 では、道喜さんのオリジナルを尊重しつつ、元の菱はなびらの意味を伝えるには、どのようなはなびら餅を作ればいいのだろうか。 私 :本来の意味をすべての人が知る必要はないと思う。 残念だけれど、興味があって知りたい人が分かればよく、それも仕方ないことと思う。 遠慮ではなく手抜きのところが多いのはご指摘通りで、作り手側の意識が低いことは問題だと思うが、その分結果は低いし、意識の高い買い手はそれを選ばない。 知人 :遠慮して変えたものと手抜きしたものが結果として同じになったとしたら、ちょっと皮肉である。 誤解を恐れず言えば「分かる人にしか分からない。それでいいのだ」ということか。 私 :結論はそういうことである。 私もできれば本来の意味は伝わった方がよいと思ってるのだから、ひとことで云ってしまうのは危険だが。 以上、皆様はどのようにお考えであろうか。 補足 画像は緑水庵新年会で用いる岬屋(東京)製「菱葩」。 餅粉製(求肥製が多い中、さすが)、中は赤い菱型、味噌餡、牛蒡は1本(道喜製は2本)。 大日本茶道学会の初釜用菓子として納められている。 追記 裏千家初釜式では、道喜製だけでは数がまかなえないため、15代鵬雲斎大宗匠好み「冨久はなびら餅」末富製も使われる。 一見して分かるようにか、外側に金粉がふられている。 ![]()
by ryokusuian
| 2006-01-19 07:55
| お茶全般(茶道)
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