6、7日と開炉の茶事をした。
御茶一服を差し上げるということは、変わらず茶が続けられているということ、と
感謝する。
さて、料理も含めて水屋一切を一人でしている。
待合、本席、露地と位置関係が非常にコンパクトな拙庵であるから、可能なようなものである。
しかし、懐石で最初に膳を出す時は、飯と汁の盛り付けで、どうしても待たせてしまう。
それは、お許しいただくとしても、炊飯のタイミングが難しい。
これまでは、本席の挨拶に出る前に火にかけて、水から炊いていたが、挨拶後に仕掛ける
湯炊きに変えてみた。
挨拶の時間を気にしないで済むからだ。
土鍋を火にかけ、湯を沸かす。
炭手前に出る前に、土鍋に米を入れる。
香合を拝見に出して、水屋の戻って火を止める。
香合の挨拶に出る。
炊き上がり7~8分の算段をしたが、
失敗した。
予行では、湯が沸いたら直ぐに米を入れたが、本番では、湯を沸かしたままでいたため、蒸発により湯量が減っていた。
それに気づかなかったため、懐石の醍醐味のやわらかい飯ではなく、硬くなってしまった。
また、炭点前中、話がはずんで2~3分長くなったため、お焦げの匂いがついた。
2日目は、工夫してみる。
米を入れる前に、土鍋の湯は空け、改めて湯を量って入れる。
しかし、炭手前の時間はいかんともし難いので、初日より火力で弱めておく。
そして、水屋に戻った時に炊け加減をみて、香合の挨拶の時間を調整に当てる。
すでに炊き上がっていれば火を止めればいいし、そのままでは無理かと思えば強火にする。
この時は、そのままの火力にして、上手くいった。
(つゞく
炉開きを終えて思うこと2 一汁一菜)
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