
(つゞき 「
身にまとう和のにほひ2 匂と色」)
甘い香り(
参照 「
身にまとう和のにほひ1」)?
自分では気が付いていなかったのである。
(後述するが、気が付かないのは危険である)
思い当たるとしたら、箪笥に入れた
掛香(匂い袋とも)ぐらいだ。
今は松栄堂の
匂い香みやこ50グラムを小分けにして、自分で縫った袋に入れて使っている。
防虫を目的としたものだが、それがきものに移っているのであろう。
この知人には、以前にもそのように言われたことがある。
その時は香道を稽古した直後だったので、それでかしらと思っていたのである。
他の人には言われたことがないので、敏い人だと感心した。
さて、
危険の意味はというと、その匂いに自身が麻痺してしまっているということである。
街中で、強烈な香水の臭い(におい)に襲われることがある。
劇場で隣の席に坐られようものなら、観賞どころではなくなる。
毎日、同じ香りを身に付けていると、より強い香りへとエスカレートしてしまう。
私の香りについて、他の人が言及しないのは、気が付かないためか、いい難いくらい強烈なためか。
甘い香りの原因が掛香であるならば、強烈ということはないだろう。
一般的には、
ほのかな掛香の匂いは、いいものだと思う。
しかし、香道をするものとしては、少しでも匂ってはならない、とも反省している。
うまく
古代の色艶を身にまといたいものである。
追、
匂司…訓めるだろうか、ほのかと訓む。好きな言葉だ。
(つゞく 「
身にまとう和のにほひ4 塗香」)

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