今日の稽古風景、長板一ツ置で、趣向は観月。
左:長板一ツ置 濃茶
右上:本席
花 秋明菊・秋海棠・矢筈すすき
花入 朝鮮唐津
写し 須田祥豊造
右中:待合
掛物 益州老師筆色紙画賛「月上青山」
右下:
菓子 衣被
キヌカヅキ
さて、長板一ツ置は、風炉釜が名品の時の手前。
盛夏に出した切掛の風炉釜がそのままだったので土風炉に入れ替えたが、生徒さんは「伊勢芦屋 竹生島釜」を想定していらしたので、切掛風炉のままにしておけば良かった。
月海上に浮んでは兎も波を走るか
(
参照 「
近江・京への旅 2」)
仲秋の名月に所縁の深い能は多く、思いつくだけでも「竹生島」「松風」「猩々」「三井寺」「小督」「女郎花」「姥捨」…
他にあるかも。
花、今日はぴったり仲秋の名月なので、是非入れたいすすきは籠や焼き〆のざっくりした花入の方が合うだろう。
しかし、長板一ツ置には真の花入でも良いくらいなので、折衷で格の高い行の花入にした。
柑子口の朝鮮唐津写し、朝鮮唐津は近年の研究では高取となっている。
菓子は、芋名月に因んで「
衣被」、しんこをこし餡で包んだ。
同じしんこの生地でお供えの円い月見団子も作った(
参照 「
仲秋の名月 '15」)。
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