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2014年 09月 29日
(つゞき 「反魂香1」)
白居易の詩は、『源氏物語』(11C前半)や『唐物語』(12C後半、藤原成範著)など平安時代の文学へ影響を与え、「李夫人」の「反魂香」も広く知られるところとなった。 『源氏物語 総角』で中君は昼寝の夢に亡き父宮を見たというに、大君は一度もない。 父宮の姿を拝したく、反魂香を手に入れたいと願っている。 人の国のありけむ香の煙ぞ、いと得まほしくおぼさるゝ。 (新日本古典文学大系24『源氏物語 四』岩波書店) 『唐物語』では、詩を翻訳し親しみやすい説話となっている。 むかし、漢の武帝、李夫人はかなくなりて後思ひ歎かせ給ふ事年月を經れども更に をこたり給はず。そのかみ病せし時みゆきし給ひしかども、いかにも見え奉らざりけ り。帝あやしとおぽしてこのよしを問はせ給ふに、「我君に慣れ仕うまつりし程、露ち り氣色に違ひ奉らざりき。又御志淺からねぱ恨をのぶることもなし。しかれども病に 沈みかたち變りて後、御心に背く罪あるぺけれども又思ふ所なきにあらず。紫の草 のゆかりまで惠み給ひあはれみを蒙ぶる事は唯君の御志の改らざる程なり。しかる を今のかたちに昔の御心變りなば、はかなきあとにも愁の涙色まさらむ事を思ふに、 衰へたる姿いと見え奉らまうし」と聞えさす。帝これを聞かせ給ふに悲しくわりなくお ぼさる。たとひ夜はのけぶりと立ち昇るともいかでそのゆかりを懐かしと思はざらむ。 唯この世にて今一度あひ見るべきことをしひてのたまはすれども、遂に聞かではか (マヽ)くなりにければ、帝御心にうらみふかく甘泉殿のうちに昔の姿をうつして朝夕に 守り給ひけれど、物言ひ笑む事なければ徒に御心のみ疲れにけり。 「繪に書ける姿ばかりの悲しきは問へどこたへぬなげきなりけり」。又なき人の魂を 反す香をたきてよもすがら待たせ給ふに九重の錦の帳の内かすかにて、夜のともし 火の影ほのかなるにやうやくさよ更け行く程、嵐すさまじく夜静なるに、反魂香のしる しあるにやと思し給ひけれど、李夫人のかたちあるにもあらず、なきにもあらず、夢 幻の如くまがひて束の間に消え失せぬ。待つこと久しけれど還る事はぬばたまの髪 すぢ切る程ばかりなり。燈火をそむけて帳を隔てゝ物言ひ答ふる事なければ、なかな か御心をくだくつまとぞなりにける。 (『国文大觀 物語部4雑下』 板倉屋書房) (つゞく 「反魂香3 能『反魂香(不逢森)』」) (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 → ![]()
by ryokusuian
| 2014-09-29 08:19
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