昨日の茶の湯稽古は重陽の節句(9月9日)がテーマなので、雛人形を飾った。
かつては、上巳の節供(3月3日)だけではなく重陽にも雛を飾り、「後
ノチの雛」または「秋の雛」と称した(
参照 「
菊1 重陽の節句」)。
「旅宿茶器」は、竹を八角に削った秋草蒔絵の細長い薄器で、鉄刀木
タガヤサンの蓋の甲に立雛蒔絵がなされている。
これを初めて見た時、秋に雛?と疑問に思ったが、この風習を知っていれば不思議ではないのだ。
なお、やはり八角の薄器「野風茶器」は、蓋も身も漆で塗立て薄蒔絵、蓋の甲に「野風」の字が蒔絵され、三斉好みと伝えられるが、「旅宿茶器」は瀟洒な江戸時代の雰囲気を有す。
さて、白い被綿
キセワタも飾ったが、知人からいただいた真綿を染めて他の2色である赤と黄色を作ろうと思いながら、さぼっている(
参照 「
菊2 被綿1」「
菊4 被綿2」)。
菓子は葛饅頭で菊を作ったが、銘は「したたり」「菊の露」でも、菊の異名の「千代見草」「寿客」など何でも良い(
参照 「
菊5 菊の異名」)。
材料:グラニュー糖・上白糖・手亡・葛粉・
天然色素⑫黄
ちなみに、今年の旧暦9月9日は新暦10月2日(今日9月9日は旧暦8月16日)。
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