
一般的に、
関東の桜餅はクレープ状(溶いた小麦粉を薄く焼く)だが、関西のは道明寺粉製(
参照 「
桜餅1」「
4」)。
「道明寺粉」とは浸水させたもち米を蒸して乾燥させたもので、そのままだと全粒、砕いて二ッ割から十六割(頭道明寺)くらいまである。
「道明寺粉」と云う名の由来は、河内の道明寺が製する糒
ホシイイが有名だったからである(江戸時代には仙台糒も並び称された)。
現在も「道明寺糒」はお寺で製造販売され、「
道明寺HP」に起源・製造法などが記載されている。
「道明寺糒」は筒状の和紙の袋に詰め、紙縒り
コヨリで口を封じている。
ラベルに「大日本帝国、大阪府河内國河内郡、道明寺村道明寺製造」「巴里大博覧會金牌受領」「萬國大博覧會巴里府賞牌」、上部に「ほしいひ」と底部に「糒」の版があり、相当に古風な包装。
そういえば、私が使っている葛粉も筒状の袋、かつては粉類のパッケージは皆こうであったのだと改めて思った。
(つゞき 「糒2」)
(f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →