
今日「上巳の節句」は、雛の節句とも桃の節句とも云う。
今年の旧暦3月3日は4月2日だから、本来なら桃花咲く頃、新暦で節会をする違和感は否めない。
さて、今日の茶の湯稽古のため、「三千歳
ミチトセ」を作った。
外郎
ウイロウ製、芯餡は黄身餡、ふっくら優しい色に出来たが、写真は実際より白っぽく写って残念。
緑色に変えるだけで「
青梅」になる。
材料:グラニュー糖・上白糖・手亡・薯蕷粉・餅粉・
葛粉・卵黄・
天然色素⑭ピンク
武帝は、西王母(中国神話の女神)から3000年に一度実を結ぶという不老長寿の「三千歳(年)の桃」をもらったと云う(『漢武帝内伝』)。
また、西王母の伝説には、孫悟空が大暴れした蟠桃会(『西遊記』)や姮娥
コウガの不老不死の霊薬(『淮南子
エナンジ』、
参照 「
月見5」)など数多い。
日本でも、西王母の桃の伝説は良く知られ、和歌にも度々詠まれている。
なお、志野流香道の組香「三千年香」は躬恒の歌に拠る。
亭子院歌合に
三千年になるてふ桃の今年より 花咲く春にあひにけるかな 大凡内躬恒
(『拾遺集』)
三千年になるてふ桃のももかへり 花さく春や君が世の数 藤原光頼
(『桂大納言入道殿御集』)
参考文献 『道教辞典』平川出版社、『歌ことば歌枕大辞典』角川書店
『拾遺和歌集』岩波書店
(参照 「
西王母(椿)」)
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