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2014年 02月 14日
「塩いろいろ2」を書く間、和歌の「藻塩焼く」「塩屋」「塩竈」の語を想起していた。
海人の辛く厳しい労働を詠む場合もあるが、都人はうら寂しく瀟条たる雰囲気にかえって魅せられたのだろう。 塩焼く煙を相手によそえ恋心を象徴させたり、煙からの連想により霞を配する叙景歌がある。 なお、中世以降は実景表現は少なくなり、塩焼く里を遠望するようになる。 丹六園製「志ほがま」 『万葉集』7C-8C 志賀の海人は藻刈り塩焼きいとまなみ 髪梳の小櫛取りも見なくに 石川少郎 ~労働 志賀シカの海人の塩焼き衣なれぬれど 恋というふものは忘れかねつも 作者不詳 志賀の海人の煙焼き立て焼く塩の 辛き恋をも我れはするかも 石川君子 (福岡 志賀島、国宝金印「漢委奴国王」発見) 大君の塩焼く海人の藤衣 なれはすれどもいやめづらしも 作者不詳 『古今集』905? 須磨の海人の塩焼く煙風をいたみ 思はぬ方にたなびきにけり 読人不知 ~恋 (兵庫) 須磨の海人の塩焼き衣筬ヲサを粗み 間遠にあれや君が来まさぬ 読人不知 君まさで煙たえにし塩竈の うらさびしくも見え渡るかな 紀貫之 ~源融を偲んで おしてるや難波の美津に焼く塩の からくも我は老いにけるかな 読人不知 ~労働 わくらばにとふ人あらば須磨の浦に 藻塩たれつつわぶとこたへよ 在原行平 みちのくはいづくはあれど塩竈の 浦こぐ舟の綱手かなしも 東歌 (宮城 塩竈) 『伊勢物語 87段』 蘆の屋の灘の塩焼きいとまなみ 黄楊の小櫛もささず来にけり ~労働 (兵庫 灘) 『千載集』1188 思ふ事汲みて叶ふる神なれば 塩屋に跡を垂るるなりけり 藤原公教 『新古今集』1205 藻塩焼く海人の磯屋の夕煙 立つ名も苦し思ひたえなで 藤原秀能 ~恋 今さらに住み憂しとてもいかならん 灘の塩屋の夕暮れの空 藤原秀能 ~労働 見渡せば霞のうちもかすみけり 煙たなびく塩竈の浦 藤原家隆 たちのぼる塩屋の煙浦風に 靡くを神の心ともがな 徳大寺実能 『新勅撰集』1235、『百人一首』 来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ 藤原定家 ~恋 『新撰六帖』1243 ちかの浦に焼く塩けぶり春はまた ひとつ霞になりにけるかな 藤原知家 (宮城 千賀) 『続古今集』1265 里遠み塩焼く浦見えわかで 煙にかくる沖の白波 藤原信実 『新千載集』1359 こぐ船も浪のいづくにまよふらん 霞の奥の塩竈の浦 二条為道 『草根集』1473? 塩焼くや藻刈り小舟の綱手引く 入り江の里の暮るる煙は 正徹 (参考文献 『歌ことば歌枕大辞典』角川書店、他) (つゞく 「塩焼2 能『融』」~上記『古今集』の貫之の歌の展開) ( 〃 「塩焼3 能『松風』」~ 〃 の行平の 〃 ) (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →
by ryokusuian
| 2014-02-14 15:01
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