(つゞき 「
菊13」)
今日は旧暦9月9日重陽の節句なので、茶の湯稽古のため「隠逸の花
インイツノハナ」を作った。
「隠逸花
インイツカ」とは菊の異名(
参照 「
菊5」)。
栗餡を芯餡に道明寺で包んで「光琳菊」とし、氷餅をまぶした。
salon de thé 今週の生菓子「
栗粉やわやわ」とほぼ材料は同じ。
材料:上白糖・栗・道明寺粉・氷餅・手亡・塩・
グラニュー糖・
天然色素⑥黄
さて、以前にも書いたが、古溪宗陳は利休を隠逸花に喩えている(
参照 「
隠逸花」)。
古溪筆「
利休居士号賀頌」(表千家蔵)であるが、推測で読んだ部分もあるので、ご自分でお読みいただきたい。
泉南之抛筌斎宗易廼予
三十年飽参之徒也禅餘以
茶事為務頃辱特降綸命
賜利休居士之號聞斯
盛畢不堪歓☐贅一偈
以抑賀忱云
龐老
※1禅通老作家心空
及第等閑看
風露新香
隠逸花※2
乙酉菊月日
※3 古溪叟
※1 馬祖大師と龐居士の問答「居士後之江西參馬祖大師。問曰。不與萬法為侶者是什麼人。祖曰。待汝
一口吸盡西江水即向汝道。士於言下頓領玄旨。遂呈偈。有心空及第句(『龐居士語録』)」
利休は「一口吸盡西江水
イックニキュウジンスセイコウノミズ」の公案を透過し、古溪より「抛筌斎」の号を与えられた。
※2 「菊花隠遁者」周茂叔『愛蓮説』(
参照 「隠逸花」)
※3 天正13年9月、禁中茶会は同年10月
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