
今日の茶の湯稽古は彼岸を趣向にした。
花
彼岸花(別称:曼珠沙華)、数珠玉
花入 圓能斎好み竹組経筒写し
さて、これまで茶席で彼岸花を見たことがないが、彼岸花は有毒故に禁花なのだろうか。
『南方録』に利休の言と云われる茶花の禁花を見られる。
花生に入けぬ花、狂哥に、
花入に入さる花ハちんちやうけ
(沈丁花)
太山しきミ
(みやま樒)にけいとう
(鶏頭)の花
女郎花さくろ
(柘榴)かうほね
(香骨)金銭花
(金盞花)
せんれい花をも嫌也けり
(『茶道古典全集』第四巻、淡交社)
禁花は流儀によっても異なるが、『南方録』(偽書と云うのが定説)その他で禁じる理由はいくつかある。
・花や根などが悪臭、または芳香であっても強すぎる
・花の色や形が悪い
・根や実などが有毒
・名前が華麗すぎる、または縁起が悪い
・花が華麗すぎる
・季節はずれ、または四季咲き
・花の故事に差支えがある、など

さて、茶席に限らず彼岸花を活けないのは、花や茎など全草有毒なのが理由だろうか。
田圃の畦に植えられているは、殊に根の毒性が高く、野鼠やモグラなどを忌避するのが目的らしい。
だが、同じく全草有毒(根の毒性が強い)の鳥兜
トリカブトも茶花にしているし、切り花にして入れる分には問題ないように思う。
なかなか映ると花だと思うのだが、禁じる理由を然
かとご存じの方があれば、お教えいただきたい。
(つゞく 「
彼岸花2」)
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