
今日9月19日は旧暦8月15日、仲秋の名月十五夜ですので、今週の
salon de thé の生菓子は、しんこ製「衣被
キヌカヅキ」です。
材料:グラニュー糖・小豆・上新粉・餅粉
(餅粉を1割程混ぜました)
仲秋の名月には農産物をお供えし、中でも里芋が別格のようで別名「芋名月」と云います。

蒸した小芋の天地を少し切り落とした料理を「衣被」と云い
(下:小芋がなかったので、不格好ですが…)、関西ではそれを模した菓子を十五夜にいただきます。
横浜生まれ横浜育ちの私は、京都で暮らすまで見たことがありませんでした。
全国的には、まん丸の月を模した団子12個(閏月

のある年は13個)を三宝に供えるのが一般的かと思います。
京都では、まん丸もお供えし、菓子「衣被」もいただくようです。
ただし、6月晦日の「水無月」と同じく(
参照 「水無月」)、そう古い習慣ではなく、お菓子屋さんの知恵(策略?)によって考え出されたと聞いています。
ちなみに、本来の「衣被」の意味は貴婦人の外出時の服装(
参照 「
衣被」)で、 「
又續 御高祖頭巾」に衣
被(単衣の黒留袖)の画像を載せています。
参照 「
小芋(仲秋の名月 '11)」「
月には」「
山づと(十三夜 '11)」「
伊夜比古玉兎(仲秋の名月 '12)」「
玉兎」「
栗と枝豆(十三夜 '12)」「
西湖 '12」「
月見団子いろいろ」
年毎の月見 「
仲秋の名月 '07」「
同 '10」「
十三夜 '10」「
仲秋の名月 '13」「
十三夜 '13」「
仲秋の名月 '14」「
同 '15」
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