
10代の頃から籠類が好きである。
これは、20代前半に古道具屋さんで求めた「みすゞ細工」の小物入れ、3寸×4寸×高さ2寸ほど。
実は最近まで名称も何処の製品かも知らずにいたが、「みすゞ細工」を紹介するTVで素性を知った。
「
松本みすず細工復活プロジェクト」に詳しいが、簡単に説明すると。
「みすゞ細工」は、「すゞ竹」を使った松本の伝統産業で、行李や笊や魚籠
ビクななど生活用品が主な製品だそうだ。
「みすゞ(水篶竹・美篶竹・御篶竹)」とは、すゞ竹(篠竹)の美称で、「みすゞ刈る」は信濃の国の枕詞。
(本来は「水薦苅
みこもかる」であったが、「薦」を「篶」の誤字とする説が有力となり「みすゞ刈る」となった)
み薦
コモ刈る信濃の真弓我が引かば 貴人
ウマヒトさびていなと言はむかも
(『万葉集 巻二 96』)
み薦刈る信濃の真弓引かずして 強
シひさるわざを知ると言はなくに
(『万葉集 巻二 97』)
さて、「みすゞ」と聞いて思い浮かんだのは「みすゞ飴」「金子みすゞ」だが、両者とも「みすゞ刈る」からの名称であることを知ったのも、恥ずかしながら最近である。
(
参照 「
飯島商店(みすゞ飴本舗)」)
参照 籠1「
山葡萄の手提げ籠」
籠3「
豊岡杞柳細工の飯行李」
籠4「
みすゞ細工の行李」
(f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →