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2013年 05月 21日
(つゞき 「六玉川2」)
組香「玉川」を紹介したが、他にも「六玉川」を題材にした邦楽や盆石などがあって、古え人にとって身近なテーマだったようだ。 邦楽では、以前聴いた生田流地唄『玉川』の歌詞をネット検索していたら、他にも富元節など出てきて、面白いので挙げておく。 『六玉川ムツノタマガワ)』(筝曲) 作曲:三橋検校(江戸中期) 一 言はで思ふ心の色を 八重にしも映しそむてふ 情ツレなさに春の月毛ツキゲの 駒止めていざ水飼はん山吹 ➝(山城)井手 山吹 二 己オノが秋とや小牡鹿サオシカの しがらむ花の摺り衣 映ろふ波も紫に 乱れそめにし白露 ➝(近江)野路 萩 三 河床カワドに伝ツトふ松風の 音だに秋は淋しきに 衣空木ウツギの垣も荒れて 砧もいとど急ぐなる ➝(摂津)三島 卯花・砧 四 昨日の袖を干しやらで まだき濡れ添ふ朝露に 波も光を打ち寄せて 晒すや賊シズが調布テヅクリ ➝(武蔵)調布 五 潮風越して夜もすがら 月に磨ける川波に 砕けて物を思ひ寝の 夢を誘ひて鳴く千鳥 ➝(陸奥)野田 千鳥 六 とかへる鷹の(高野)山深み 鹿は嵐の木枯しに 流るる水の名のみにて 氷を結ぶばかりなり ➝(紀伊)高野 毒水 『玉川』(手事物地歌) 作曲:国山勾当、作詞:穂積頼母(寛政頃) 山城の 井手や(いでや)見ましと 駒止めて なほ水かはん 山吹の 花の露そふ 春も暮れ ➝(山城)井手 山吹 夏来にけらし 見渡せば 波の柵シガラミ かけてけり 卯の花咲ける 津の国の 里に月日を 送る間マに ➝(摂津)三島 卯花 いつしか秋に 逢ふみ(近江)なる 野路ノジには人の 明日も来コん 今を盛りの 萩越えて 色なる浪に 宿りにし ➝(近江)野路 萩 月の御空の 冬深み 雪気ユキゲ催ふす 夕されば 汐風シオカゼ越して 陸奥ミチノクの 野田に千鳥の 声淋し ➝(陸奥)野田 千鳥 ゆかし名だたる 武蔵野に晒サラす [手事] さらす手タづくり さらさらと ➝(武蔵)調布 昔の人の 恋しさも 今はたそひて 紀の国の その流れをば 忘れても 汲みやしつらむ 旅人の 高野タカノの奥の 水までも ➝(紀伊)高野 毒水・旅人 名に流れたる 六つの玉川 『草枕露の玉歌和タマガワ)』(富元節) 作曲:三世鳥羽屋里長、作詞:不明 鳥が鳴く 東アヅマからげの草枕 急がぬ旅も敷島の 急がぬ旅も敷島の 道をたどりて六玉川 筆に綴りて書き残す 景色は歌の徳ならむ 足曳きの 山踏み分けて遥々と 霞たなびく遠近ヲチコチの 眺めは飽かぬ七重八重 花のしがらみ影添へて 色には井手の山吹に 蛙カハズも歌の風情あり ➝(山城)井手 山吹・蛙 かかる名所に紀の国の 高野の奥の流れをば 汲みやしつらん旅人の 忘れても ➝(紀伊)高野 毒水・旅人 野路はゆかりの色深く 錦の萩の下葉まで もれてぞ置ける白露の 月は宿りて夜もすがら 恋しき人は鈴虫の ふりすてられて機織の 夜寒をわびる閨の戸に つづれさせてふきりぎりす 誰を松虫焦がれてすだく 我も想ひに堪へかねて いとど心のやるせなや ➝(近江)野路 萩 迫る悋気の津の国や 解けてしっぽり合槌アヒヅチの それさへなくて小夜衣 濡れる袂や袖の露 ひとり焦がれて繰り返す 打つに砧のおとづれも 絶えて梢の松風は 憂きつま琴の音ネに立ちて 夜毎ヨゴト調べのゆかしさに ➝(摂津)三島 卯花・砧 徒アダな浮き名も調布タヅクリの 照る月の波に漂ふ玉川に 干してさらさら晒す白布 立つ波は 立つ波は 瀬々の網代に障サへられて 流るる水をせき止めよ 馴れし手業の賤シズの女メは 馴れし手業の賤の女は いざや帰らん賤の戸に ➝(武蔵)調布 げに面白き陸奥ミチノクの 野田の苫屋の波枕 千鳥は歌の友なれや ➝(陸奥)野田 千鳥 筆のすさびを家土産づとに 残す言葉は富本の 栄久しき里の長をさ めでたくこそは聞こえけれ なお、富元節は山田流箏曲や清元にも移曲されているそうだ。 (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →
by ryokusuian
| 2013-05-21 06:36
| 限定不能な芸道
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