(つゞき 「
大和・京への旅6」)
記録の順序が「大和・京への旅5」と前後するが、旅行3・4日目に行った美術館2館。
3日目は同窓会の一連行事の合間に茶道資料館に行った。
大松コレクション名品選 近代絵画と茶道具
時間がなく、特急で拝見。
テーマを絞った展覧会ではないが、日本画・茶道具とも一貫して品格の感じられる蒐集。
殊に青邨「水辺春暖」・松園「夕暮れ」・土牛「牛」など、仙叟
手づくね赤「雲錦」・與次郎の針屋釜などが印象に残る。
4日目はご法要の後、野村美術館に行った。
茶人のあそび心 形物香合番付の世界
一遍に、こんな数多い形物香合を見たのは初めて。
ご存知のように、東方の上位に交趾が、西方の上位に染付や呉須が多い。
東方大関の交趾大亀などは堂々とした風格だが、動物を象った交趾は滑稽味さえあり、西方の染付・呉須ならびに東方・西方両者ともにある青磁は総体的に格調高い。
これだけ数が揃うと、上位のしばしば美術館で拝見するもの以外に、下位の名前は知っていても初めて見るものも多くあった。
例えば、今年2月の節分をテーマにした稽古で、生徒が初炭点前で祥瑞豆男と応えたが、恥かしながら私は知らなかった。
生徒にどのようなものか訊ねたが明確にはご存じなかったので、気になっていたそれが展示されていて確認が出来た。
形物香合ばかりで、若干面白みには欠けるが、勉強になる展示であった。
以上、1ヶ月ほど前の旅の記録を漸く了する。
(f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →