
(つゞき 「
玄猪6 民間」)
「
玄猪1」から色々見てきたが、玄猪は一言で云うと陰陽道に基づいた行事である。
❍巳は、陽・天・火・夏・乾・赤
巳の月は陰暦 4月
☐亥は、陰・地・水・冬・坤・黒(玄)
亥の月は 〃 10月
(ただし、中国の亥・猪は豚のこと)
・餅搗・つくゝゝ~杵が陽・臼が陰
➝ 子孫繁栄、餅は魂の象徴で霊力を持つ
銅製薄端「御玄猪」 (
参照 「
玄猪3 宮中」「
玄猪4 幕府」)
池坊41世専明が亥の子祝いに
用いる丸三宝を模した花器 ・夫婦和合~男が陽・女が陰
花は妹が立てた ➝ 子孫繁栄 (
参照 「
玄猪2 中国」「
子の子の餅」)
・亥の子突き~稲藁の槌が陽・大地が陰
➝ 五穀豊穣 (
参照 「
玄猪6 民間」)
なお、古代から猪は畏怖され、猪の神は山の神(埴輪にも多く作られる)、また多産な猪の神は作神
サクガミ・田の神でもある。
最後に、御玄猪と御亥の子は同じ行事の名称だが、餅の名称が煩瑣である(
参照 「玄猪1」)ので、整理しておく。
玄猪餅・亥子餅・亥日餅は同一の名称だが、厳重・つくゝゝ・能勢餅はそれぞれ異なる。
御玄猪(餅)=御亥子(餅)=亥日(餅)=
御厳重=御成切=御まいり切 (
参照 「玄猪3」「玄猪4」)
~内藏寮
クラリョウが調進(室町幕府では供御所)
御玄猪(餅)=御亥子(餅)=亥日(餅)=
つくゝゝ (
参照 「玄猪3」「玄猪4」)
御玄猪(餅)=御亥子(餅)=亥日(餅)=
能勢(
餅)~摂津能勢より調進 (
参照 「
玄猪5 能勢餅」)
(了)
(f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →