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2012年 11月 29日
(つゞき 「玄猪5 能勢餅)
10月亥の日は、民間でも祝われた。 『東都歳事記』四 十月(齋藤月岑著、1838刊) 上亥日 玄猪御祝儀、(中略)貴賤餅を製し時食とす、 武家にては公の例にならひて、白赤の餅を家臣に給るなり、町家にて は、牡丹餅等製す、又中亥をも祝ふ、 『秇苑日渉ゲイエンニッショウ』(村瀬栲亭編、1807成立)に、『民間歳節』として10月亥日は玄猪と謂い、士庶は糍糕シコウ(糯粉で作った餅?)を作り、相い饋送キソウ(饋は食物を供えるの意)する、とあ る。 主に西日本の農村では、亥の神(田の神)を祀る行事「亥の子祭」が行われた(東日本や甲信越などでは「十日夜トオカンヤ」「大根の年取り」など)。 2月亥の日に迎え、農作冥助を終えられた亥の神を、10月亥の日に送り、稲の収穫を感謝する。 古代、猪は山神であり作神サクガミ故である(日本武尊の神話に伊吹山の大きな白猪)。 現在でも新暦11月頃、子供たちが「亥の子唄」を囃しながら「亥の子突き」をすると聞く。 「亥の子唄」は地方によって違うが、例えば「亥の子の夜さを祝わん奴は、鬼生め、蛇ジャ生め、角の生えた子を生め」など、結構乱暴。 (亥と対をなす巳が出るのが興味深い、なお鬼を丑寅とするのはこじつけ過ぎると思いつつも捨て置かれない) 「亥の子突き」は、刈り入れした稲藁を束ねた槌で地面を叩いたり、何本かの縄で結った石を上げ下げして大地の打つなど。 「三番叟」の足拍子は、農耕儀礼にかかわる地固め(大地を踏み鎮め、大地と交感)と云われるが、農村での所作は、そのものである。 また、新穀で作った牡丹餅を供える。 亥の子餅が牡丹餅となった説があるが、猪の隠語が牡丹と云う理由は後付けのように思われ、違和感を覚える(参照 「ぼた餅」)。 菅茶山カンチャザン(江戸後期の儒学者、1748-1827)の七言絶句に、糍糕供御・亥の子祭の賑わいを吟じるを見つけたので紹介する。 子成随母而来有詩依韻以呈日値中亥 糍糕祭亥市童喧、只祝郷隣産育繁、恰有潘郎陪母至、霜深黄葉夕陽村 漢籍では、亥の日の餅(参照 「玄猪2」)だけでなく農業に関するものもあり、『唐書 禮樂志』には「吉亥祀先農(緑水庵註:吉亥先ず農を祀る)」とある。 また『秇苑日渉』で、漢籍『淵鑑類函』に10月亥日に星を祀る、を引く。 同じく『南齊書』を引き、正月亥日の親耕シンコウの儀(宗廟に供える穀物を天子みずから耕作する儀式のこと、後代は立春後の亥日のも籍田セキデン(親耕とほぼ同じ意。また籍田する田)し、10月に穀物が熟するとある。 興味のある方のため、『秇苑日渉』の原文を載せておく。 (つゞく 「玄猪7 まとめ」) (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →
by ryokusuian
| 2012-11-29 08:32
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