(つゞき 「
栗の粉餅3」 )
『和菓子の京都』(15代川端道喜著、岩波新書)に、家伝の『月々御定式御用控』(明治4年)の9月に栗の粉をもち米にまぜて搗きあげる「栗粉餅」が載る、とあった。
辞書にも栗粉を入れた餅とまぶした餅の2通り(
参照 「
栗の粉餅1」)あったのに、今年は後者しか作らなかったので、来年は前者もしよう。
餅を搗く時に、熟柿または干柿をまぜて「柿餅」、橡の実は「橡餅」、母子草や蓬は「草餅」などと同じく、素朴な発想である。
また、同じく家伝の『御用記』(嘉永6年から20年ほど)の「栗粉やはやは」は、栗粉で作った「やわやわ(ぼた餅の女房詞)」だそう。
道喜さんの「やわやわ(牡丹餅・萩の餅)」は、びっくり!するほど美味しいから、「栗粉やわやわ」は考えただけでも、文字通り垂涎もの。
(参照 「
栗粉やわやわ」’13.10.12)
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