昨日の茶の湯稽古のため、蓮の粉餅
ハスノコモチ「西湖
セイコの月」を作った。
虎屋製「栗粉餅」(
参照 「
栗の粉餅1」)を参考に、漉し餡を求肥で包み、それを
蓮の実餡(蓮餡)でくるんでみた。
蓮餡に粘りがなく割れ易かったので、芯餡にするには砂糖だけで良いが、今回のように使うならば水飴を加えれば良かった。
原材料:砂糖・蓮の実・小豆・餅粉
ところで、蓮餡を使った古来からの和菓子を探せなかったのは何故だろう、中華菓子では蓮餡(蓮蓉
レンヨウ餡)の
月餅などは一般的であるのに。
ただし、蓮蓉餡は紅豆沙餡(漉し餡)同様、油(ラードやピーナッツ油など)を練り込む。
なお、「蓮の粉餅」と名付けたが、和久傳(京都)製「
西湖セイコ」など「蓮粉
ハスコ(レンプン)」(蓮根澱粉)を使った蓮粉餅とは別物。
さて、和久傳さんの「西湖」は西湖が蓮の名所故だが、月の名所でもあるから「西湖の月」と名付けた。
尤も、仲秋(旧暦8月)の月を愛でるのは中国伝来(中秋節)だが、晩秋(旧暦9月)の月(後の月)は日本独自の風習なので、中国では話題にならないのかも。
「西湖十景」は、「
瀟湘八景」と並んで宋代頃から画題として有名である。
蘇堤春暁・
曲院風荷・
平湖秋月・断橋残雪・花港観魚
柳浪聞鶯・
三潭印月・双峰挿雲・南屏晚鐘・雷峰夕照
また、西湖と云えば、やはり
西施が思い浮かぶ。
追記 今日は旧暦9月15日であるが、満月は明日。
参照 「
小芋(仲秋の名月 '11)」「
月には」「
山づと(十三夜 '11)」「
伊夜比古玉兎」「
玉兎」「
栗と枝豆(十三夜 '12)」「
衣被(仲秋の名月 '13)」「
月見団子いろいろ」
年毎の月見 「
仲秋の名月 '07」「
仲秋の名月 '10」「
十三夜 '10」「
仲秋の名月 '13」「
十三夜 '13」「
仲秋の名月 '14」「
同 '15」
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