今日の茶の湯稽古のため、栗きんとん「山苞
ヤマヅト」(芯餡は漉餡)を作った。
今年の栗餡のそぼろは、去年のようにポソポソしなかった(
参照 「
山づと '11(きんとん製)」)。
原材料:砂糖・栗・小豆・
米飴
「つと(苞・苴・苞苴)」という言葉を初めて聞いたのは、京都に住んでいた25年以上前、亀屋則克の菓
子「浜土産
ハマヅト」だと思う(参照 「
浜土産」)。
則克さんの蛤は「浜苞」だが、「海苞」の方が一般語のようで、「海苞」は海の幸、「山苞」は山の幸、「家苞」は里の幸(家に持ち帰る土産という別の意味もある)と、それぞれの神様の贈り物。
「海苞」は魚貝や海藻など、鯛・伊勢海老・若芽など、「山苞」は木の実や山菜や茸などであろうか、栗・柿・松茸・自然薯など、「家苞」は米など農作物が思い浮かぶ。
本来、「つと」とは、藁や麻などを束ねて、その中に食品を包んだもの、藁苞
ワラヅトのことで、転じて「土産
ミヤゲ」そのものを意味するようになった。
現在、藁苞を目にできるのは藁苞納豆くらいであろうか。
(「
山づと '13(こなし製)」)
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