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2012年 09月 20日
(つゞき 「菊6 菊の異名2」)
「菊花香」は志野流香道の組香のひとつ、詳細は省くが、黄花を「金」、紫花を「蘭」、白花を「霜」、菊花を「後・露・尽」と書き換える。 また、「酈県村閭皆潤屋」「蘭蕙苑嵐摧紫後」「蓬莱洞月照霜中」「我が宿の菊の白露けふごとに いく代積りて淵となるらん」「此花開後更無花」「此花開尽更無花」の詩歌や和歌をしたためる。 これは、『和漢朗詠集』を典拠とする。 わがやどの菊のしら露けふごとに いくよ積りて淵となるらむ 元輔 (大意)(略)菊水の故事を承けて、わが宿の菊の露は、この重陽の節句毎に、 いく代の間積り重なりて、遂にはかの甘谷の水のごとく、淵となることならむと なり。(略) (注釈)四句、諸古寫本「いく代たまりて」に作る。また作者中務とあり。 不アラズ是レ花ノ中ニ偏ニ愛スルニハ菊ヲ。 此ノ花開イテ後更ニ無ケレバナリ花。 十日菊花。元稹 (出典)全唐詩元稹十六に「菊花」と題し、起承二句は「秋叢繞舎似陶家。遍繞籬 邊日漸斜」とありて、「開後」を「開盡」に作る。 酈縣てきけんノ村閭そんりょハ皆潤屋じゅんおくシ(参照 「菊8」)。 陶家とうかノ兒子じしハ不垂堂すいどうセ。 菊散一叢金。三善清行 (大意)黄菊の叢を爲して咲き亂れたるを、黄金を散じ譬へて、彼の酈県は、も と菊の多き所ゆゑ、一村悉く富み榮えて、貧しきものなからむ、又、菊花を愛 賞して、多く東蘺に栽ゑたりといふ陶潜(緑水庵註:陶淵明)が家には、萬金の富 を累ねたれば、その子弟は深く屋内に坐して、家の軒近に出でて危きに近よ るが如き所業はせざるならむとなり。 蘭蕙苑らんけいえんノ嵐ノ摧くだイテ紫ヲ後。 蓬莱洞とうノ月ノ照ス霜ヲ中うち。 花寒菊點叢。管三品 (大意)(略)蘭蕙の花、早く秋氣の爲に摧かれて、見る影もなく無くなりたる 後、寒氣ますゝゝ加はりて、月は霜を照らす中に、菊はひとりその色を失は で、處々に咲き殘りたりとなり。蓬莱の二字を用ゐて、頌の義をいたせり。 (『和漢朗詠集新釋』明治書院より抜粋、但しルビは適宜緑水庵が附した) 「わが宿の」の歌は『和漢朗詠集』(小学館)の底本では中務としているが、現在は中務は誤りとするのが定説のようだ。 なお、この歌は組香「重陽香」でも引かれる(参照 「菊1」)。 (酈県の訓は諸本により、てきけん・てっけん・れきけん・れっけん、など異なる) (つゞく 「菊8 酈県村閭皆潤屋」) (f Likeはフェイスブックに登録の方のみ反映) 両方のclick! ありがとう。 →
by ryokusuian
| 2012-09-20 07:49
| 香り全般(香道)
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