名にめでておれる許
バカリぞをみなへし
我おちにきと人にかたるな 僧正遍照
能「女郎花
オミナメシ」では、小野頼風の妻が夫の心変わりを恨んで、石清水八幡の放生川に身を投げ、その塚から女郎花が生い出た、と云う。
この謡を稽古した時、死した場所から花が咲くとはナルキッソスみたい、と思った。
自分に恋して死んだナルキッソスと、夫への恋慕から死んだ女郎花では、どちらが悲しいだろう。
冒頭は、能「女郎花」で引いている歌である(日本古典文学大系『古今和歌集』 岩波書店)。
なお、遠州作竹ニ重切花入「女郎花」(サンリツ服部美術館蔵)は、この歌や能を踏まえているのだろう。
石清水八幡(男山)に住した松花堂昭乗と遠州との交友などと考え合わせると興味深い。
さて、今日の茶の湯稽古のため、錦玉羹「女郎花
オミナエシ」を作った。
去年の
天然色素では色合いが上手くゆかなかった(
参照 「
女郎花1」)ので、今年は合成色素でクリアに作った。
2色使いにした緑が少し濃かったので、黄色が出なかったが、これはこれで良いかな。
原材料:白双糖・道明寺粉・糸寒天・着色料黄
(白色デキストリン・食用黄4号)・
着色料緑
(白色デキストリン・食用黄色1号・食用青色2号)
(つゞく 「
女郎花3」)
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