(つゞき 「
氷餅3」) 「
氷餅1」で書いた氷餅は、製菓材料として近代になって工
業製法で作られるようになったと知人溝口さんに教えていた
だいた。
「氷餅1」の繰り返しになるが、製法を書く。
糯米を一昼夜水に浸し、水を加えながら糯米を挽いて乳白色の液を作り、5時間炊いて
糊にする。
型に流した糊を3日間野外で凍らせ、5cm×20cm位(?)の棒状に切り分け紙に包んでから藁で結わえ、屋外で
20日間寒晒しにし、凍結・乾燥を繰り返すと出来上がり。
これにすり蜜をかけたのが「初霜」で、画像は湯で溶いたもの、云わば甘い重湯だが、葛湯にも似ている。
「氷餅」を湯で溶いても大体こんな感じ(湯で溶くだけでも、
砂糖を加えてもよい)。
一方、古来からの保存食としての氷餅の製法は以下の通り。
糯米を蒸して臼と杵で搗き上げ、その
餅を型に入れて伸ばし、冷めてから4cm×7cm位の棒状に切り分け和紙で包む。
紐で結わえ、水に2-3日浸し、氷点下まで冷え込んだ夜間に軒下に吊るし、
2ヶ月ほど寒晒しにして出来上がり。
いただき方は「長野県のおいしい食べ方
(JA長野)」の「
凍りもち―信州の寒さが作る伝統保存食」「
伝える●おらほの味 凍り餅の食べ方いろいろ」に、そのまま、戻して重湯・粥・餅にする、揚げる、焼くなどがあり、興味深い。
なお、溝口さんのHP「いとおかし」の「
松本の氷餅」も、参考にさせていただいた。
おすすめ:『
福を招く お守り菓子
北海道から沖縄まで』溝口 政子・中山 圭子共著(講談社)
(つゞく 「氷餅5」)
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