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2012年 04月 03日
近江八幡のボーダレスアートミュージアムNO-MAでアールブリュットに出会って、改めて考えていることがある。
病気を抱えた芸術家(敬称略)は、例えば統合失調症および躁鬱病のゴッホ、知的障害を伴った発達障害の山下清、統合失調症の草間彌生など少なくない。 また、天才と呼ばれる人や著名人(歴史上・現存ともに)の「発達障害」を疑うことも多く … が、根拠なく無責任に名前があがるのは如何なものだろうか。 ちなみに、公表している著名人(敬称略)は、トム・クルーズ(LD)、スティーブン・スピルバーグ(アスペルガー)、動物学者のテンプル・グランディン(自閉症・アスペルガー)、水泳のマイケル・フェルプス(ADHD)など。 日本では、翻訳家のニキ・リンコ(アスペルガー、)、ゲームクリエイターの南雲玲生(アスペルガー)、ノンフィクション作家の泉流星(アスペルガー)、ドラマーの金田ゆうじ(高機能自閉症)、共育コーディネーターの南雲明彦(LD)など。 実は、ここ5-6年「発達障害」が気になっていて、NHK「福祉ネットワーク」「ハートをつなごう」「きらっといきる」などでこのテーマを扱う時は見るようにしてきた。 何故気になるかと云うと、知的障害を伴わない発達障害の場合、これまでの私の人生に、それに気付かず関わってきて、私の無知からコミュニケーションが間違っていたかも知れないし、今後間違えたくないからだ。 「発達障害(特に「アスペルガー症候群」)」について、「発達障害情報・支援センター」の「発達障害を理解する」により載せる(発症率は「保健同人社」を参考にした)。 発達障害(以下の症状が通常低年齢において発現するもの) ⑴広汎性発達障害 0.6-1.2%(知的障害のないものが60%) 特徴 ・社会性の障害 ・コミュニケーションの障害 ・想像力とそれに基づく行動の障害 ①自閉症 ②アスペルガー症候群 特徴 ・基本的に、言葉の発達の遅れはない ・コミュニケーションの障害 ・対人関係、社会性の障害 ・パターン化した行動、興味関心のかたより ・不器用(言語発達に比べて) ③レット症候群 ④小児期崩壊性障害 ⑤特定不能の広汎性発達障害 ⑵学習障害(LD) 2-10% ⑶注意欠陥多動性障害(ADHD) 3-10% ⑷その他これに類する脳機能障害 アスペルガーの人は、具体的には以下のようなことから対人関係が苦手だそうだ。 ・相手の表情や声の調子を読み取るのが苦手なため、相手の気持ちや考えを察するの が難しい ・あいまいな表現が理解しづらい ・変化に対して柔軟に対応するのが苦手 しかし、パターン化した行動や興味関心のかたよりから、ある分野に突出した才能を顕し創造的な仕事をしている人も多い。 「サヴァン症候群」ということも言われる。 「右脳の天才 サヴァン症候群の謎」(『日経サイエンス』2002年9月号) 「サヴァン症候群 その驚異の能力を探る」(『日経サイエンス』2006年3月号) 発達障害の人とのコミュニケーションを良好にするためには知識の習得は重要だが、その人に障害があることを知らないでは対処の仕様もない(知らないでも対処できれば最良だが)。 それどころか知的障害がないアスペルガーなどは、本人が成人していても障害を知らないことも多いと云う(「発達障害情報・支援センター」の「こんなとき、どうする?」に本人への伝え方のガイドが載る)。 社会生活で関わるだけの人間は、本人が公表しない限り障害を確認できない。 デリケートな問題だが、子供であっても成人していても周囲の理解が得られる環境であるなど条件が整えば公表した方が生きやすいのではないか。 いや、本人云々より、まず皆が障害について認知し公表できる環境であることが重要である。 短所を補い長所を伸ばすために周囲は如何に接するべきか、今後も熟慮したい。 なお、交通事故などによる高次脳機能障害についても関心を持っている。 ←click! (クリックいただくと、ランクアップ) ありがとう。
by ryokusuian
| 2012-04-03 17:31
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