(つゞき 「
その4」)
八幡山を下りて、近江八幡の町を散策。
前日行った長浜の商店にも「雛飾り」されていたが、ここでも「まちなみに装うひいなのほほえみ」を開催していた。
市立資料館は、郷土資料館・歴史民俗資料館・旧西川家住宅・旧伴家住宅の4館で構成される。
旧西川家書院の享保雛
西川家・伴家ともに江戸・大坂・京にも店を構え、蚊
帳や畳表などを商った豪商。
西川家は宝永3年(1706)の建築で、一見豪奢ではないが木材など吟味され贅沢である。
昭和60年の改修は、おそらく近代になって改築した部分も当時の形に復元したのだろう、江戸中期の暮らしが良く分かり興味深い。
2年前に訪れた鞆の浦の太田家住宅を思い出したのは、どちらもきちんとした改修で、地元のボランティアの方だろうか、運営に温かみを感じたからだろう。
街並み再生が良い形でなされる土地が多くなっていると思う。
資料館前の道は朝鮮通信使が通ったため「朝鮮人街道」と云うらしいが、鞆の浦も朝鮮通信使と縁が深いので、そこにも共通点を感じた(鞆の浦も2月だったので雛飾りがあった)。
伴家の建物は西川家より規模は大きいが文政10年(1827)のもので、明治以降の改築で本来の姿で失われているのが残念。
雛飾りは西川家と比べると数は多いが新しいものが多い、「朝鮮通信使正使饗応料理」が再現されていたのが興味深かった。
なお、帰宅してから『近世畸人伝』の伴蒿蹊
コウケイを輩出した家と知り、見学時に知っていればまた違う目で見られたが仕方がない。
郷土資料館・歴史民俗資料館はそれほど興味を持つものはなかった。
次のボーダレスアートミュージアムNO-MAは、予備知識なく観光パスポートに含まれていたので行った。
しかし、ある意味ここがパスポートからの一番の収穫だった。
(つゞく 「
その6」)
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