
萬々堂通則の「糊こぼし」は黄身餡の花芯に練切の花弁で、東大寺二月堂の十一面悔過
ケカ(修二会)で本尊十一面観音に供えるため練行衆が「花拵え」する椿の造り花にとても似ている。
萬々堂製を二月堂練行衆盤(日の丸盆)写しに
今日の茶の湯稽古(15日で満行しているが修二会の趣向)のため、それを真似て作った。
萬々堂では花弁部分は薄く延ばして型で抜くそうだが、練切が柔らかくなってしまい手粉を付けて、
失敗した手作り どうにか形作った(白く粉っぽいのはそのため)。
修二会の椿に因んだ菓子の初めは、千代の舎竹村の「御堂椿」と聞く。
「
奈良の食文化研究会」の「 出会い大和の味
46号」によると、終戦直後、東大寺での茶会用にと当時の東大寺管長 北河原公海長老と千代の舎当主の間で編みだしたとのこと。
しかし、萬々堂製「糊こぼし」は何度かいただいているが、千代の舎製「御堂椿」はだいぶん前に一度いただいたきりである。
味の記憶も定かでないので、来年3月奈良に行かれれば食してみたい。
椿の菓子は奈良の各店で工夫を凝らしていて、去年、
米飴を買った
砂糖傳 増尾商店の「
奈良のお水取りにちなんだ和菓子」に8種紹介されている。

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