しんこを何度も食べていない理由を「
しんこ1」に書いたが、もっと正直に云うと、そんなに好きでもなかったから。
しかし、今回作ってみると、材料が米粉・砂糖・水だけなので、素朴な中に米の風味が立ち、なかなか美味しく、家族にも好評。
(ただし、上新粉が切れていたため薯蕷粉を使用したので、上等に仕上がったはず。)
さて、「
藤の花1」に書いた『御前菓子秘伝抄』の四種の製法では、砂糖を用いていない。
『虎屋黒川文書』(「水無月考」)では、納入場所が御所や法皇御所と特殊だが、砂糖入りと入っていないのがある。
砂糖が入っていない場合は、おそらく「敷き砂糖」などにしたのだろう。
今回、作るにあたって迷ったが、生地に入れる砂糖は少なめにし、場合によって平野屋さんを真似て黄粉と黒砂糖をかけた(「しんこ1」の画像)。
最後に余談だが、「しんこ」の存在を確かめようとしても、ここ横浜菊名駅近くの商店街の
和菓子屋さんは消えてしまっている。
かつては二軒あり、母が赤飯・餅・団子などを購入していた … なんか、さびしいなぁ。
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