
今日の茶の湯稽古のため薯蕷饅頭を作った。
意匠は蛇籠
ジャカゴで、岬屋さんの模倣である。
しかし、似ても似つかないので、本物を召し上がってほしい、見事で、とても美味しい。
籠目の焼印は、焼物の金串を利用した。
蛇籠と云っても、現在は存在しないものなので、ご存じない方もあるやも知れないが、河川風景の大
和絵や工芸の題材などに、頻繁に描かれる。

裏千家12代又玅斎好「加茂川籠」を紹介しておく。
栗石や砂利を入れた護岸用の竹籠を古くから蛇籠と
呼んできたが、それを意匠とした籠の掛花入。白竹の
荒い組みで、藤蔓の鐶が付いている。受筒は胡麻竹
の皮付。箱蓋裏に圓能斎が「父好 かも川籠花入 宗
室(花押)」と極書している。作者は粟田元竺。
(『裏千家歴代好み物』茶道資料館)
右は拙庵の稽古道具で、「受筒は胡麻竹」など本歌とは異なるが、参考にはなると思うので画像を載せておく。

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