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2011年 05月 10日
(つゞき 「柏餅1」)
7~8年前まで、日本全国、柏餅は端午の定番かと思っていた。 しかし、鳥取出身のKさんが「饅頭の葉」で巻いた餅をくださり、端午には柏餅でなく、その餅を食し、その葉は猿捕茨サルトリイバラと教わった。 猿捕茨の名称には混乱があるようだが、別名山帰来サンキライ、生薬では菝葜バッカツ(古くは屠蘇散に入る)と云う。 また、猿捕茨だけでなく、柏餅の文献をみても、柏の代わりに「楢」「樗(楝)オウチ」などを用いている。 『俳諧歳時記』五月 1803 曲亭馬琴著 (略) 江戸の俗、端午に餅を製し、裏に饀を裹(緑水庵註・ツツ)み、楢の葉を以これを 覆ふ、名づけてかしは餅といふ、其角が附句に、餅作るならの廣葉を打合セなどせし は是也、 『改正月令博物筌』五月 1808 鳥飼洞斎編述 柏餅 むかし、あふちの葉につヽめり、柏も神道に用ゆるめでたきものなればもちゆ るなるべし、(略) 少し話は逸れるが、椎の葉を食器に用いている有間皇子の歌がある。 家に在れば筒に盛る飯を草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る さて、このように様々な葉が用いられ、柏餅は全国共通でないとしても一般的かとは思う。 柏は神木とされ、柏葉は古代から食器として用い、朝廷で食を司る役職に膳司カシワデノツカサ(ゼンノツカサ・ゼンシ)があるように膳をカシワと訓む。 現在でも、皇室の大嘗祭で神へ献ずる食器に柏葉を用いるそうだ。 国学院大学HPに「宮中新嘗祭祭具」として「窪手クボテ」「枚手ヒラデ」の画像と以下の解説がある。 大嘗祭と同様、毎年11月に行われる新嘗祭の神事において最も重要なことは、天 皇が皇祖天照大神に新穀をはじめとする神饌を供え、ともに召し上がる儀式である。 この儀式の際、窪手と呼ばれる柏の葉でできた角形の容器や、枚手という同じ く柏葉の小皿、さらにはピンセット状の竹の箸といった簡素な食器が用いられる。 なぜ柏葉は神聖視されたのか、なぜ柏木は神木と考えられたのか。 楪ユズリハと同じ意(新芽が出るまで古い葉が落ちず、家が絶えない)で縁起が良いからだろうか、ご存知の方があればお教え願いたい。 「柏手(拍手・平手)カシワデ」の語源等も疑問ながら興味深く思っている。 参考文献 『古事類苑』『新日本古典文学大系1 万葉集一』 (つゞく 「柏餅3」) ![]()
by ryokusuian
| 2011-05-10 20:25
| 和菓子
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