(つゞき 「
椿餅2」)
現在、椿餅は2月頃の菓子とされるのは何故なのか。
『宇津保物語』『源氏物語』『小右記』いずれも3月すなわち新暦4月、『江家次第』では正月で、2月の根拠となる文献をご存知の方があれば教えていただきたい。
また、下記の如く蹴鞠の折に饗されることがあるようだ。
鞠の所にて食する也(『河海
カカイ抄』14C後半、源氏物語の注釈書)
鞠場へ可出物之事あまのり、たたみ、つばゐもち、是は椿の葉につくりてのするもち也
(『蹴鞠之目録九拾九箇条』1631)
つはいもち(略)鞠場に用ふるものなり(『安斎随筆17巻』1783頃)
しかし、『宇津保』『源氏』『小右記』『江家』のうちで、蹴鞠の場面は『源氏』のみなので、これも解らない点である。
参考文献 『続群書類従 第19輯中』 『日本国語大辞典(小学館)』
(つゞく 「
椿餅 '12」)

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