
今日の茶の湯の稽古(梅花祭の趣向)に作った鶯餅。
餅粉の法もあるが、白玉粉で作り、生地にも鶯粉(青豆きな粉)を混ぜた。
綺麗な色にできたが、上手に写せなかった。
『近世菓子製法書集成 1・2』(東洋文庫・平凡社)に鶯餅の項はないが、『菓子話船橋』(1840)の遠
山餅の項に「鶯餅のやうに粉をつけるなり」とある
から、江戸後期に鶯餅はあったと思われる。
『古今名物御前菓子図式』(1760)下巻には、鶯ならぬ
鶉ウズラ餅が載る。
上々餅米の粉を水にてかたくこね、よくもみ、蒸候て、臼にてつき、右餡
(緑水庵註:塩
気の白餡)を包、上を箆にて形
ナリを付申候。
今の鶯餅と同じように両端をすぼめた形である。

ついでに、梅形の州浜を作ったが着色の調子が難しく、また野菜の抜き型で抜いたから京人参みたい。
なお、私は州浜はあまり好きではないのだが、植村義次のだけは別で、何故あのように美味しいのだろう。
鶯餅に鶯粉、州浜に州浜粉と、今日は大豆粉尽くし。
それはともかく、大豆粉には他にきな粉や黒豆きな粉などが
あるので、次回は少し変えて作ってみよう。

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