(つづき 「
搗栗1」)
口切りには慣習として、干柿・搗栗を懐石や菓子に用いる。
一昨日の茶事教室では、
松月堂「久里柿」、
川上屋「柿の美きんとん」に倣って、干柿に搗栗入り栗餡を詰めて、菓子にした。
試作した搗栗の餡が美味しくなかったので、亭主Mさんが冷凍栗で餡を作ってきてくれた。
栗を保存するに、いにしえは搗栗、現代は、私は知らなかったのだが、冷凍栗なのか。
夏口切もあるが、通常の秋の口切りには生栗が使えるので、要らぬ心配だが。
さて、干柿は個人的には市田柿のような硬いのが好きなのだが、今回は茶席のことなので柔らかいあんぽ柿を用いた。
ところで、干柿は乳製品とも相性が良く、友人Mさんが干柿でマスカルポーネチーズを挟んで作ってくれたのが美味しかったし、いただいたことがないが川上屋「木曽路の四季」も干柿でチーズを包んでいるらしい。
ヒガシヤギンザ「柿衣」は干柿でバターと白餡を挟んであって、乙なものである。
洋菓子には、六花亭「マルセイバターサンド」などドライフルーツと乳製品の組み合わせはよくある。
どこまでを和菓子と云うかは、考えるところである。
(つゞく 「搗栗3」)
←click! (クリックいただくと、ランクアップ) ありがとう。