(つゞき 「
卯杖・卯槌1」)
日本の「卯槌
ウヅチ」「卯杖
ウヅエ」の起源は、一説に前漢の「
剛卯ゴウウまたはゴウボウ」という。
剛卯は正月卯日に作り、悪疫を攘うとして、官吏が腰に吊り下げる習慣があったという。
材:玉、黒犀、象牙、黒犀、金、桃木など
大きさ:長3寸・1寸四方、長1寸2分・6分四方、など
形状:四角、(六角、八角
-後日書く)の中心軸に紐を
通してある
信濃国分寺 蘓民将来符(六角) 銘:さまざまな呪文
なぜ卯日なのか??
卯日は不祥とも云うからか?なぜ不祥なのか?卯は陰・木・東であるが、それと関係あるのか?
前漢に生まれた剛卯であるが、新の王莽
オウモウはこれを禁止し、後漢に再び流行する。
禁止の理由は、漢の復活を恐れ、劉氏を忌み、「劉」の文字が「卯」「金」「刀」3字より成る(「卯金刀
ウキントウ」は劉の隠語)からである。
前漢 B.C.202-A.C.8 劉邦が建国
新 A.C.8-23 王莽 〃
後漢 A.C.25-220 劉秀 〃
なお、刻まれた呪文だが、不明な箇所を調べて(緑水庵註)としたが間違えがあろうし、分からないままのところもある。
正月剛卯既決、靈殳四方赤青白黄四色、是當帝令祝融以教夔龍、庶疫剛癉莫我敢當、
疾日嚴卯帝令夔化順爾周伏、化玆靈殳、旣正旣直旣觚既方、庶疫剛癉莫我敢當、
『古事類苑「後漢書 三十輿服」』
(緑水庵註)
殳
ホコ(戈)、祝融
シュクユウ(南方・火の神)、夔龍
キリュウ(龍神の一種)、庶
モロモロノ
癉(癉瘧)
オコリ、夔(夔龍)、茲
ココニ、觚
コ(古代中国の儀式酒器)
参考文献 『古事類苑「漢書 九十九王莽」「後漢書 三十輿服」』『江馬務著作全集』他
(つゞく 「
卯杖・卯槌3」)
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