(参照
炭手前考)
他流の炭手前(炭点前、炭点法)をご覧になったことがおありだろうか?
大寄せの会などで他流の薄茶点前は経験しても、茶事にお招きいただくことでもなければ炭手前を拝見することはごく稀だ。
茶事の流れにおける炭点前なので、これだけを取り出すには無理があり、茶道史において
炭手前の成立が不明確な部分もあるから、現今の手前順序だけをなぞるのには疑問はある。
しかし、他流と比較検討する中で自流の炭手前の意義を考察し、また成立の手掛かりを見出すことができるのではないだろうか。
この度の「炭手前考」も、それぞれ流儀を代表する方々が特別なご厚意をもって、他流の方へも解説付きでお見せくださる。
この武家茶道三流派の本拠地は、第7回 鎮信流は長崎県平戸、第8回 林義牧派遠州流は富山県、第9回 三斎流は島根県出雲である。
講師の方々には遠方よりおいでいただく、まずない非常に貴重な機会である。
また、茶の湯研究の中で唯一の羽箒研究者 下坂氏は、三流派の受講前に有意義な「特にその後分かった利休、三斎、遠州、鎮信の羽箒について」というテーマでご講義くださる。
4回とも御期待に添う講義になると確信する。

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