「
上村松園展」をきっかけに、20年近く振りに日本髪をしてみようかと、簪を出してみた。
もちろん年齢的に使えないものもあるが、振りかえってみると懐かしい。
成人式は、
残念ながら新日本髪ではあるが、花簪・びらびら簪・蒔絵の櫛・同じく平打ちを挿した。
どれもが、19歳(大学2年生)の時に京都旅行をして、金竹堂で求めてきたもの。
左は、梅菊蒔絵の櫛と平打ち、ちなみに梅と菊は
花の兄弟と云い、梅は花の兄、菊は弟
オトトである。
櫛は当日落とし割れてしまったが、「苦死を割るとは成人式に幸先良い」と知人に云っていただいた。
その方に、落とした櫛は踏んでから拾うものとも教わったが、そうしなかったので、改めてわざと落として踏んで拾った(後の祭り?)という思い出もある。
確かに「櫛」は「苦死」に通じるため忌み言葉で、9+4=13と云う意味で、祇園「十三や」や
上野「十三や」という櫛店がある。
ちなみに、十三➝とみ➝富、という縁起かつぎでもある。
(つゞく 「
簪・櫛・笄2」)
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