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2010年 10月 25日
(つゞき 「上村松園展4 能」)
また、文楽(浄瑠璃)を題材とするのも何点かある。 「人形つかい(展覧会図録21)」「人形つかい(今展に不出展・明治43)」「娘深雪(27)」(参照 「朝顔2」)など。 さて、「吹雪美人図(展覧会図録23)」や画像の「庭の雪(86)」では、どちらの少女も襟袈裟を掛けている。 この2幅だけ見ると防寒のためのようだが、襟袈裟と云うのは江戸時代後期の上方の町娘の装飾品で、もとはあぶらとりの実用品である(「文楽の衣装」日本芸術文化振興会刊)。 また、簑助師匠によると、 本来の目的は、髪のタボ(緑水庵註:髱は京ではツト、江戸ではタボ)の油が着物を汚さんよ うにするカバーみたいなものですけど、これには刺繍がしてある。 それも家紋の刺繍なんです。 そして鈴までついていて、歩くたびにチャラチャラ鳴る仕かけがあるんです。 これは迷子札なのか、箱入り娘が表へこっそり出ようとしても鈴がなるので、すぐ わかってしまう仕かけとも考えられます。 (『文楽の女-吉田簑助の世界』山川静夫著、淡交社刊) 確かに文楽の「新版歌祭文」のお染や「桂川連理柵」のお半は、鈴の付いた「襟袈裟」を掛けている(歌舞伎は鈴なし)。 お染は大坂油屋の娘16歳、お半は京信濃屋の娘14歳、「襟袈裟」は娘盛りと云うより、まだ幼イトけない少女のもの(ただし、そこは浄瑠璃のすごいところ、二人とも妊娠している)。 「新版歌祭文 野崎村」の筋立ては省略するが、床本に「年の内に春を迎へて初梅の、花も時知る野崎村」「幸ひ餅はついてあり、酒も組重も、正月前で用意はしてある」とあるので、場面は年内立春の正月前、新暦だと2月初めである。 お染は野崎参りと称して恋しい久松を追いかけてきて、最後はお染めの母親が現れ久松ともども連れ帰る。 「庭の雪」は油屋お染がイメージされる、というのも髪型「お染」、冬、襟袈裟からである。 「お染」は13歳から16歳くらいの町家の娘の髪(17歳くらいになると結綿や鴛鴦など)で、お半も結っているし、そもそも文楽の登場人物に限ることもないのだが。 「吹雪美人図」も母親と道行するお染と云えなくもないが、髪型が「お染」ではなく、髷の残りの髪を簪に巻き付ける「ふくら雀」なのか、ちょっと分からない。 「吹雪美人図」は、松園にしては髪飾りや着物がゴテゴテしているし、あまり好きでない。 (切がないのでそろそろ終了) ←click! (クリックいただくと、ランクアップ) ありがとう。
by ryokusuian
| 2010-10-25 08:30
| 能・文楽・歌舞伎
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